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月曜日 [つぶやき]

副学部長、4ヶ月目。中途半端な管理職。体重マイナス3.5キロ。

対外的な説明会や学生向けのガイダンスで話をする仕事が増えたが、大学経営上不都合な点には敢えて触れないようなセールストークの類はどうも性に合わない。そのため、だいたいいつもオーディエンスに対して大学側の本音やネガティヴな現実をぶちまけてしまっている(慌てさせてしまった事務方のみなさん、すんません)。

今日の会議は計10時間30分。総じて、心意気や動機を開陳する(ことにより自分が清廉潔白であることを証明しようとする)ような出席者が目に付く。会議をいたずらに長引かせるだけではなく、なかなか実質的な決定に至らないため、二重に徒労感が残る。心情倫理が独り歩きし、泥をかぶってでも物事の是非や可否を決め、結果に責任を負おうとする姿勢(責任倫理)が後退している感がある。そうでなくとも、言いっ放し、やりっ放しが多すぎる。

大学側の経営論理に尽くす「良い社員」であろうとすることも、学生・父兄のための理想に燃える「良い先生」であろうとすることも個人の自由だが、そうした個人の自由であるところの心意気や動機につきあわせられるのは不本意極まりない。組織運営のための実務の重要性を反芻しつつ、引き続き、「本職」である研究者・大学教員として自分が言うべきこと、言いたいことだけを言うこととしたい。

というわけで、私の説明会やガイダンス、会議での批判的な発言に悪意はありません。あしからず。

学生諸君は、大人になる前に下記の古典に触れておくとよいでしょう。
・ウェーバー『職業としての政治』
・マキャヴェリ『君主論』
・「ゴッドファーザー1〜3」

プラス、海老原嗣生『仕事をしたつもり』(星海社新書, 2011年)。



今週のAmazon様。

岩崎正洋編著『政策過程の理論分析』(三和書籍, 2012年).

中溝和弥『インド 暴力と民主主義:一党優位支配の崩壊とアイデンティティの政治』(東京大学出版会, 2012年).

齋藤純一編『支える:連帯と再分配の政治学 (政治の発見 第 3巻)』(風行社, 2011年).

Fouad Ajami, The Syrian Rebellion (Stanford, CA: Hoover Institution Press, 2012).

Anoushiravan Ehteshami and Steven Wright, Reform in the Middle East Oil Monarchies (Reading: Ithaca Press, 2011).

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